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「約束の地から」
ブログ「約束の地から」。 日々雑感、読書感想など。
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捜査官の誘導に対する迎合供述とは?
 これから数回にわたって自白の変遷について突っ込んで行きます。が、その前に、ここで昨年9月に水戸地裁土浦支部が出した再審開始決定要旨に、
5 自白の検討 
----中略----

“塙圓忙蠅觀舒泙ら逃走状況に至るまであらゆる点で看過し得ない供述変遷が認められ、捜査官の誘導に対する迎合供述ではないかと疑われる点が多数存在する

再審開始決定要旨より

とある、捜査官の誘導に対する迎合供述とはどのようなものかについて書いてみます。
星  星  星  星

 例えば、被害者Tさんが自宅の八畳間で、首にはパンツが巻かれ、口にはパンツが詰め込まれ、両足を縛られた状態で死んでいたことや、八畳間の床はVの字に落ち込んでいたことや、八畳間と四畳間の境のガラス戸は四畳間側に倒れていたことなどを知っているのは、/身反発見者A楮佐……ですね。いまは、私(真理子)も知っていますが、それは9年前に布川の守る会に入って、学習会に参加したり資料を読んだりしたからで、それ以前は知りませんでした。多分、このブログ「突っ込み布川」の読者にも、「突っ込み布川」を読むまで知らなかったという人がいるはずです。(図版参考
 このように事情を知らない人が逮捕され、取調べを受け、「言え」と言われても、何も言うことはできません。だから否認するわけですが、取調室という閉ざされた空間で、数人の刑事に寄ってたかって怒鳴られたり、「白状しないと死刑になるぞ」と脅されたり、机をドンと叩かれたり、灰皿を投げつけられたりしているうちに、「やった」と言ってしまう。
「やった」と言うと、こんどは何を盗んだのか、どう殺したのか、「何を・どう」を言わされるのですが、言えませんよね、知らないんですから。これを客観的事実と一致するように、共犯者の供述が一致するように、捜査官が誘導します。


客観的事実と一致するように誘導
 Tさんの死体は、首にはパンツが巻かれ、口にはパンツが詰め込まれていました。捜査官は知っています。これを何にも知らない桜井さん杉山さんが、「包丁で刺し殺した」だの「ピストルで撃ち殺した」だの言わないように、捜査官が誘導するのです。


共犯者の供述が一致するように誘導
 桜井さんは10月10日に逮捕され、取手署で取調べを受けます。当初は否認していた桜井さんが10月15日に「杉山とやった」と自白し、この自白を元に10月16日に杉山さんが逮捕され、水海道署で取調べを受けます。二人は別の場所で別の捜査官に取り調べられたので、桜井さんは杉山さんが「何を・どう」自白しているのか知らないし、杉山さんは桜井さんが「何を・どう」自白しているのか知りません。
「首を締めたのは自分で、口の中にパンツを詰め込んだのは杉山」と桜井さんが言っているのに、杉山さんが「全部自分がやった」と言っているようでは困まるので、共犯者の自白が一致するように捜査官が誘導します。


変遷が起きるワケ
 これから先、くわしく見ていきますが、二人の自白は変遷が多く、最後まで「何を・どう」したのか分からないまま終わっているといっても過言ではないくらいです。その理由はいくつかありますが、主な理由は次の通りです。

★客観的事実との調整 
 例えば、秦鑑定人が死体を解剖したのは、発見当日の8月30日です。が、鑑定書が出来上がったのは12月1日です。それまでは鑑定書に何が書いてあるのか、捜査官も知りません。10月半ばの逮捕以降12月1日までの間、捜査官は鑑定書の内容(客観的事実)を知らないまま桜井さん杉山さんを誘導するのですから、すでに相当量のズレた自白調書が出来上がっています。このズレの調整が変遷になります。
★共犯者間の調整
 二人は別の場所で別の捜査官から取調べを受けたので、杉山さんは桜井さんが「何を・どう」自白しているのか知らないし、桜井さんは杉山さんが「何を・どう」自白しているのか知りません。そこを二人の自白が一致するように捜査官が誘導するのですが、それだけでなく、桜井さんを取り調べている捜査官は、杉山さんが「何を・どう」自白しているのか知らないし、杉山さんを取り調べている捜査官は、桜井さんが何を・どう自白しているのか知らないんですよ。捜査官がそれを知るのは自白調書が出来上がってからなので、「おい杉山。桜井は、口にパンツを詰めたのはおまえだって言ってるぜ。昨日の話と違うじゃないか」という具合に、共犯者間の供述を調整します。これが変遷になります。



 今日はここまで。次回から、変遷を具体的に見ていきます。


自白の変遷 | 09:25 comments(7) | trackbacks(0) |メールはこちら
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- | 09:25 - | - |メールはこちら
真理子さん、こんにちわ。今度から「自白の変遷」について・・・なんですね。以前、桜井さん、杉山さんがどんな「取調」を受けたかをお話されているのを聞いたことがありますが、本当におかしいですよね。「やってもいないことを、なぜ自白できるのか」と思われるかもしれませんが、結構同じ様なケース(ウソの自白をしてしまうこと)はたくさんあるのでは・・・と、心理学の浜田寿美男先生の本で読んだことがあります。何だかまとまりのない文章になってしまいましたが、土浦支部の「再審開始決定」って300ページくらいあるんですよね。真理子さん、すごいです。これからも期待しています。
| aichan | 2006/10/30 5:33 PM |
aichan、コメントありがとうございます。
「自白の変遷」も、指紋問題やガラス戸問題など、被害者宅でのことなら、これまで学習会でも取り上げられることが多かったから、私も書きやすいんですけど、布佐駅、我孫子駅の目撃証言となると、一から勉強しないとならないくらいに無知なんですよ。だから大変です。でもちゃんと読んで書きますので、応援よろしくね。
| 真理子 | 2006/10/30 11:37 PM |
aichan、「自白の変遷」、本当に大変です。読むのも書くのも、ブログテンプレートに体裁よく収めるのも、なにもかも大変です。
| 真理子 | 2006/11/02 6:50 PM |
こんにちは☆
自白って怖いですね(≧△≦)
でも、警察にあれこれ言われたら自分も自白しちゃうかも・・・やってなくても暗示にかかっちゃいそうですね!
警察も一人を攻める時間があればちゃんと捜査してほしいですよね・・・怖い怖い!
| リリー | 2006/11/20 11:58 AM |
リリーさん、コメントありがとうございます。
痴漢冤罪でも、冤罪なんて、テレビや新聞で見るだけの、自分には縁のない遠い話と思っていた人が多いようです。
| 真理子 | 2006/11/25 8:13 AM |
12日は今日ですね!
テレビはタイミングがずれると布川のことが見れないかもしれないので、新聞を中心に注目して見ますね☆応援クリックアリガトウございます☆
私も応援クリックします♪
| リリー | 2006/12/12 2:15 PM |
リリーさん、アリガトね。
昨日のような動きは、「大きな動き」とは言わないんですね。お騒がせいたしました。
| 真理子 | 2006/12/13 1:39 AM |









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