当サイトは、トップページは新着順に、カテゴリー・月別ページは日付順に表示されます。  



サイト内検索
カテゴリー
「約束の地から」
ブログ「約束の地から」。 日々雑感、読書感想など。
このページのエントリー


リンク
オススメ
オススメ
オススメ

月別


コメント
トラックバック
プロフィール
モバイル
qrcode
スポンサー
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



- | - | - |メールはこちら
自白の変遷 ,燭泙燭渊于颪辰榛檗
 今回から向こう数回にわたって、自白の変遷の中味を見ていきます。
 繰り返しになりますが、桜井さん杉山さんの自白は変遷が多く、「何を・どう」したのか最後まで分からないまま終わっていると言っても過言ではなく、確定判決が何を根拠に事実認定したのかも真理子は理解に苦しむのですが、とにもかくにも事実認定しています。そのうち今回は、下記引用部分=桜井さん杉山さんがTさんから金を借りようと相談するところまでの自白の変遷を扱います。
請求人ら(桜井さん杉山さんのこと)は、昭和42(1967)年8月28日午後7時20分頃、茨城県北相馬郡利根町所在栄橋の袂(たもと)でたまたま出会った際、翌日行なわれる取手競輪の遊興資金の捻出方法を話し合ったが、桜井の知り合いで、小金を貯えて闇金融をしているとの噂があった同町大字布川--中略--大工T(当時62才)から、これを借り受けようと相談し……

確定判決事実認定要旨より)



土地勘をつかみましょう。
大きい地図のほうが見やすいです。
←クリック
 
 



星  星  星  星  星  星  星 

自白の変遷
自白日
桜井自白(取手署)
杉山自白(水海道署)
10月15日我孫子に戻ると、成田線のホームに杉山と加藤がいた。加藤は左目に眼帯をしていた。午後6時40分頃の下り成田線に杉山と加藤と自分の三人で乗って、午後7時少し過ぎに布佐に着いた。駅前通を真っ直ぐ行って石段を登って、栄橋を三人で渡った。橋を渡ったところで加藤は家へ帰った。杉山と二人になって、明日の競輪のカネをTさんに借りる相談がまとまった。
まだ逮捕されていません。
10月17日
?自白録音テープ?
桜井が我孫子へ来て列車を待っていると、杉山が一人で来て、その後10分くらいして加藤(左目に眼帯をしていた)も来て、新橋の方でやくざに殴られたと言っていた。
布佐駅で降りると、みんなとは別に栄橋のバス乗り場まで歩いて行き、バスに乗っていると、加藤と杉山が来て、話しかけられてバスを降りていると、バスが行ってしまった。
我孫子のホームで、誰か知っている人間で、通勤から帰ってくる者を待っていたら加藤が来た。加藤は目にケガをしていた。加藤と話しているところに桜井が来た。6時40分頃の我孫子発成田線の列車に乗り布佐で三人で降りた。布佐駅前通りを歩いて栄橋を渡り、橋を渡ったところで加藤は家に帰った。桜井と二人になって、あしたの競輪資金をTさんから借りようという話になった。この日、加藤は目にケガをしていなかった。ケガをしていたというのは訂正します。
事件当日、加藤は桜井・杉山に会っていない。
(10月17日付け加藤調書)
10月18日我孫子のホームのベンチに腰掛けていたら杉山が来た。6時47分発の電車の、桜井は四両目あたりに、杉山は前の方に乗って、布佐で降りた。加藤と一緒だったのは記憶違い。駅から一人で歩いて栄橋を渡り、橋の袂のバス停でバスに乗る。発車少し前にバスの入り口から杉山が顔を出し、「ちょっと降りろよ」というので降りた。バスが発車してから、あしたの競輪資金をTさんに借りようという話になった。
10月22日我孫子の成田線ホームのベンチに腰掛けている間、知っている顔は野村だけだった。ベンチから立って、6時47分発成田行きの列車の中を、一番後ろの車両から順に窓の外からのぞいたら、後ろから三つ目あたりの車両に桜井がいた。窓の外から桜井と話しているとき、高木が後ろを通りかかって「こんばんは」と声かけして通り過ぎた。桜井と分かれてさらに列車の中を見ながらホームを歩いていたら、発車ベルがなったので、前から三つ目の車両に乗った。車両の中に武藤と沖田がいた。布佐駅で武藤・沖田と一緒に降り、肉屋の前あたりで桜井が追いついて来た。石段を登った栄橋の袂のところで桜井が、山岸の弟が昨日利根川で死んだ」という話をした。橋を渡り終えたバス停のところで武藤と沖田はバスに乗り、バスが出ると桜井と二人になって、あしたの競輪資金をTさんから借りようという話になった。
事件当日、高木は我孫子駅で杉山に声を掛けた。
(10月23日付け高木調書)
10月24日我孫子駅で6時47分発の列車の四両目当たりに乗っていると、ホームを歩いていた杉山が話しかけてきた。杉山は誰かを探しているようで、車内の前の方へ歩いていった。布佐駅で一人で降り、石段を登ろうとしたとき、青木年子が男の人らと話しながら登っていくのを見た。自分が石段を駆け上ったら、脇にいた男に「元気いいな兄貴」と言われたので、「なんだこの野郎」と怒鳴った。橋を渡る手前あたりで杉山と一緒になって、昨日、利根川で山岸の弟が死んだという話をした。橋を渡って橋の袂の西側あたりで杉山と二人で明日の競輪資金をTさんから借りようという話になった。
11月1日成田線下りに乗っていたとき杉山に会い……布佐駅を降りたところで桜井に会い、桜井が翌日の競輪資金をTさんから借りようと言い出し…
11月2日
?録音テープ?
桜井は我孫子駅に来て杉山と会ったが、会った場所がホームか電車の中かはっきりしない。杉山と栄橋の途中あたりで会ったとするほかは、10月24日自白とほぼ同じ。
11月3日
?録音テープ?
我孫子で杉山は列車の発車一分前ころまでベンチにいて、同列車の前の方に歩いていくと、桜井が乗っていたので話しかけ、杉山の後ろを高木が「今晩は」と声を掛けて通り過ぎ、桜井と別れて列車に乗ると、武藤・沖田らと一緒になった。
布佐駅で武藤・沖田と一緒に降り、石段を登って栄橋の途中で桜井に会い、桜井が、山岸の弟が昨日利根川で死んだ」という話をした。橋を渡り終えたバス停のところで武藤と沖田はバスに乗り、バスが出ると桜井と二人になって、あしたの競輪資金をTさんから借りようという話になった。
12月13日我孫子駅のホームを歩きながら、知った人間がいないかと6時47分発の列車の中を探していたら、窓際に桜井がいるのを見つけた。高木に声を掛けられた。桜井と話した後、桜井とはなれて列車の通路を歩いていたら、武藤と沖田がいて、三人で車内で話をした。布佐駅に着いて三人で一緒に駅前通りを真っ直ぐ歩いた。桜井と石段の手前あたりで一緒になり、橋を渡る前に桜井が「昨日、利根川で山岸の弟が死んだ」という話をした。桜井・沖田・武藤と自分の四人で栄橋を渡り、橋の袂のバス停で沖田と武藤はバスに乗って行ったので、桜井と二人になって、翌日の競輪資金をTさんから借りようという話になった。
12月19日杉山と会ったのは栄橋を渡った橋のたもと。我孫子発6時47分の列車に乗り、7時5分に布佐に着いてから、橋を渡ったところで杉山に会って翌日の競輪資金の話になったが、駅を降りてから杉山に会うまでの途中の記憶がない
12月21日杉山と会ったのは、栄橋を渡ったバス停のそばの橋のたもと。我孫子から6時47分の列車に乗って、7時5分着で布佐に下りたことは間違いないし、駅前通を一人で歩いて石段のところに青木年子がいて、石段を駆け上ったら、連れの二人連れの男に「元気いいな、兄貴」とひやかされたので、振り向いて「なんだ、この野郎」と言った。そのまま栄橋を渡って橋の袂で杉山に会ったことは間違いないが、我孫子の駅にどういう経路で行ったか覚えていない。我孫子で杉山と会ったかどうかも思い出せない
8月28日に我孫子の駅で桜井と会ったことから、こんどの事件を起こしたことは間違いない布佐駅を降りて駅前通りを歩いて栄橋に出る途中は武藤・沖田より自分の方が一歩先を歩いていたので、石段のところで後ろの二人に何が起きたか気がついていない。桜井とは橋を渡ってから、橋の袂で一緒になった

上記自白の変遷について
再審開始決定書(水戸地裁土浦支部)の判断

★我孫子駅や布佐駅から栄橋バス停の間での出来事は、Tさん殺しと直接関係したものではないし、特異な情景ではないから、記憶違いを訂正すること自体は不自然ではない。が、当初一致する供述をしながら、ほぼ同時期に同じ内容に変遷することは不自然である。また桜井については、いったん杉山自白と符合する具体的な供述をしているのに、その後次第に曖昧になっていく点も不自然である。
★10月17日付け加藤調書・10月23日付け高木調書によれば、捜査官は、遅くとも10月17日には加藤から事件当日桜井杉山に会っていないことを確認し、遅くとも10月23日には高木から事件当日に我孫子駅で杉山に声をかけたという供述を得た。
★以上から、捜査官は、10月15日桜井自白をもとに10月17日杉山自白を作ったものの、加藤が桜井杉山に会っていないことを確認すると、これに符合するように桜井杉山の自白を変遷させ、また高木から10月22日杉山自白の裏づけが取れると、これに符合するように桜井の自白を変遷させ、桜井と杉山の自白が一致するように誘導した可能性を否定できない。

変遷が起きるワケについては過去記事をお読みください。

星  星  星  星  星  星  星
  
!桜井さん杉山さん以外は仮名です。事件当日杉山さんは、東京中野区野方でパチンコをしたり、新井薬師で映画を観たりしています。桜井さんは、高田馬場の居酒屋で一人で飲んだあと、野方でも飲んでいます。このアリバイをつぶすのに、いろんな人の証言が利用されます。我孫子駅や列車の中や石段での出来事をゴタゴタ書いていますが、これらの話に出てくる人たちは、のちにアリバイつぶしの目撃証言者となります。くわしくは、また別に「目撃証言の信用性」という項目で書きます。

!上記自白の変遷のうち、?録音テープ?となっている部分は、真理子の手元に録音テープがなく、録音テープで真理子が確認できないので、裁判所の資料を参考に書いたものです。




今回はここまで。次回は殺害方法の自白の変遷を見てみます。
 


自白の変遷 | 02:39 comments(0) | trackbacks(0) |メールはこちら
スポンサーサイト


- | 02:39 - | - |メールはこちら









この記事のトラックバックURL
http://fukawajiken.jugem.jp/trackback/34
トラックバック