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「約束の地から」
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「ガラス戸工作」の客観的事実との不一致
今回は、桜井さん杉山さんの自白の「ガラス戸工作」の部分に的を絞って、客観的事実との不一致の様子を見ます。「自白の変遷 す作行為」のところでもくわしく書いたとおり、桜井さん杉山さんの自白はガラス戸工作についても変遷が多いのですが、最終的には検察官調書において次のような内容の自白をしています。
12月22日桜井自白
ガラス戸を外すとき、足元の布団が邪魔だったのを覚えているから、八畳間の内側のガラス戸を外した。外側のガラス戸はまだ外れていなかった。自分が八畳間側のガラス戸を外す前、反対側の外側のガラス戸のほうの杉山が、ガラス戸の下の方を蹴った。大きな音がしたのでガラスが割れたように思うが、ガラスが割れて落ちたかどうかハッキリしない。自分が外した内側のガラス戸は、柱か何かに寄りかけて横に立てかけたが、何かにぶつけたかどうかハッキリしない。そのあと便所に入って便所の戸を閉めて窓の桟を外しているとき、ガラス戸の方で大きな音がしたから、便所の戸を開けてのぞいたら、杉山がこっちに来るところだったので、「どうしたんだ」と聞いたが返事がなかったので、「裏に靴を回してくれ」と頼んで戸を閉め、二本目の桟を外しにかかった。

12月22日杉山自白
桜井は八畳間側にいて、私は四畳間側のガラス戸が寄せてあった押入れの柱の方にいて、二枚重なったガラス戸を両方から一枚ずつ外しにかかった。私が外そうとしても外れないので足で蹴飛ばしたら、上のガラスが二枚割れて落ちた。ガラスを割ってしまった頃、反対側(八畳間側)の桜井が先にガラス戸を外して、桜井は四畳間にそれを持ち込んで、横にして立てかけていた。そのあと桜井はそこを離れた。私のほうはまだ外れていなかった。ガラス戸が外れたとき手が離れて、その拍子にそのガラス戸は手前側(四畳間側)に倒れ、大きな音がした。倒れたガラス戸の下に扇風機があったことは、検事さんの調べで図面を見せられたときに初めてそこに扇風機があったことに気がついた。それで倒れたガラス戸が割れたのはそのためだったと思い出した。だからガラスが割れたのは、蹴ったときと倒して扇風機に当たったときの2回。
 以上が、変遷を繰り返した挙句の、最終的な自白内容です。

星  星  星  星  星  星  星  星

上記自白の客観的事実との不一致
 
検証調書添付被害者宅見取図←大きな図面が出ます。


 まずここで、Tさんの死体が発見された当日、現場に駆けつけた捜査官が、ガラス戸の状況について提出した意見書を見てみましょう。


検証調書、11月30日付け捜査報告書によるガラス戸の状況
↓  ↓  ↓

〇余間のガラス戸の状況は、下の検証調書添付写真の通りで、左は八畳間側から撮ったもの。右は勝手口付近から撮ったものです。


東側ガラス戸の破損状況。

東側ガラス戸は、四畳間の扇風機の上に倒れていて、´↓のガラスが割れていました。そのうち上段二枚の´△離ラスの破片は四畳間のベニヤ板の上にあり、上から三段目ののガラスの破片は扇風機付近にあったので、のガラスが、ガラス戸が倒れたときに扇風機に当たって割れたことは容易に想像できます。が、上段二枚のガラス´△、ガラス戸が倒れたときに割れたのなら、その破片はベニヤ板の上にではなく、もっと玄関寄りのミシンの横あたりに散乱しているはずです。それがベニヤ板の上にあったということは、ガラス戸が倒れる以前に、八畳間側からの何らかの圧力によって割れ、四畳間側のベニヤ板の上=ほぼ真下に落ちたと思われます。(カラー写真は、弁護団実験用に再現された被害者宅です。)
 


また東側ガラス戸の、西側横框(かまち)にはめ込んだ上框のホゾは、付け根のところから折れ、八畳間側西側上框は、下のほうが幅2.3臓厚さ0.7臓長さ8.3センチの三角形に割れていました。


西側ガラス戸の破損状況。
西側ガラス戸のい稜吠劼蓮釜の中やその周辺に落ちたと思われる。

ぅラス戸のはめ込み状況。

ガラス戸のはめ込み状況は左の写真の通りです。この写真は弁護団実験用に再現された被害者宅の八畳間から撮ったもので、八畳間と四畳間の境の二枚のガラス戸の、東側(写真左側)ガラス戸は四畳間側にはめこまれ、西側(写真右側)ガラス戸は八畳間側にはめ込まれていたと思われた。


 以上が、検証調書、11月30日付け捜査報告書によるガラス戸の状況なのですが、弁護側は、桜井さん杉山さんの自白通りに行動して、果たして上記報告書のような客観的事実が得られるのかどうか、ガラス戸問題について3回実験しています。特に東側ガラス戸の破損状況の「ガラス戸が倒れる以前に、八畳間側からの何らかの圧力によって割れ、四畳間側のベニヤ板の上=ほぼ真下に落ちたと思われます」の部分に注目しました。


実 験 結 果

↓  ↓  ↓

杉山さんは最終的に次のような自白をしています。
私は四畳間側のガラス戸が寄せてあった押入れの柱の方にいて、二枚重なったガラス戸を両方から一枚ずつ外しにかかった。私が外そうとしても外れないので足で蹴飛ばしたら、上のガラスが二枚割れて落ちた。ガラスを割ってしまった頃、反対側(八畳間側)の桜井が先にガラス戸を外して、桜井は四畳間にそれを持ち込んで、横にして立てかけていた。そのあと桜井はそこを離れた。私のほうはまだ外れていなかった。ガラス戸が外れたとき手が離れて、その拍子にそのガラス戸は手前側(四畳間側)に倒れ、大きな音がした。倒れたガラス戸の下に扇風機があったことは、検事さんの調べで図面を見せられたときに初めてそこに扇風機があったことに気がついた。それで倒れたガラス戸が割れたのはそのためだったと思い出した。だからガラスが割れたのは、蹴ったときと倒して扇風機に当たったときの2回。
 要するに、「四畳間からガラス戸の下部を蹴ったら、上のガラスが2枚割れて四畳間のベニヤ板の上=ほぼ真下に落ちた」と言っているわけです。
 ところが、何度試しても、ガラス戸を蹴ってもガラスは割れませんでした。ではどうすると、ガラス戸が倒れる以前にガラスが割れて四畳間側のほぼ真下に落ちるのかと言うと、八畳間側からその下部に加えられた何らかの圧力によって面外変形が起き、上段二枚のガラスが割れて下に落ち、その後ガラス戸が倒れ、もう一枚が扇風機に当たって割れたというのが、実験から得られた結果です。何らかの圧力とは、下の写真のようなことです。

 
 下の3枚の現場検証添付写真を見ても、八畳間で相当激しい格闘・乱闘があったと思われ、上記自白のような偽装工作の結果とは、素人目にも思えませんよね。


写真左上=八畳間側から見たガラス戸の様子。
写真右上=勝手口付近から見た四畳間の様子。
写真左=八畳間の押入れの前、Tさんの死体の下の床下はVの字に落ち込んでいた。




今回はここまでです。自白の「体験供述性の欠如」について書きます。



最終的な自白に関する問題点 | 20:36 comments(0) | trackbacks(0) |メールはこちら
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