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桜井自白・杉山自白の供述内容の不一致
 今回は最終的な自白の、バー「J」の関係者の供述との不一致について書く予定でいましたが、予定を変更して、最終的な自白の、桜井自白・杉山自白の供述内容の不一致について書くことにします。 
 
 1967(昭和42)年8月30日にTさん殺しの他殺体が発見され、桜井さんが別件逮捕されたのが10月10日です。Tさん殺しを否認していた桜井さんが「杉山と一緒にTさんを殺した」と取手署で自白したのが10月15日です。この自白を元に10月16日に杉山さんが逮捕され、翌17日には杉山さんも水海道署でTさん殺しの自白を始めます。
 カテゴリー「自白の変遷」でも書いたように、二人の自白はとても共犯者とは思えない食い違いがあって、変遷を繰り返した末の最終的な自白(検察官調書)においても、食い違ったままに終わっている点が多々あります。ここで少し具体的に見てみます。

星  星  星  星  星  星  星

Tさんの転倒状況・殺害方法に関する二人の自白の不一致
桜井検察官調書
八畳間の押入れの前で杉山が「うるせえこのやろう」と言いながら、Tさんの顔か胸のあたりをなぐったら、Tさんはよろよろと後ろにドスンと倒れながら、「何すんだ」と怒鳴って杉山にむしゃぶりつてきた。それを見た瞬間、私はTさんの足をつかんで仰向けにひっくり返し、倒すと同時に杉山がTさんの上に馬乗りになった。
杉山検察官調書
自分がまずTさんの下っ腹を蹴飛ばして、桜井が顔をなぐった。

死体の工作に関する二人の自白の不一致
桜井検察官調書
自分はTさんの足を持ち、杉山は体の方を持ったけれども、持ち上がらなかったから布団をかぶせた。
杉山検察官調書
 君と桜井の二人でおやじの体を持ち上げ運ぼうとしたか。
 していません。

桜井の物色行為に関する二人の自白の不一致
桜井検察官調書
金を探そうと思って、まず板の間の玄関口のロッカーに行った。大ロッカーが二つあったが、両方とも開かなかったので畳の部屋に戻った。そのとき杉山は押入れの前にかがんで何か探していた。自分は机の引き出しを探し出した。
杉山検察官調書
桜井が部屋の中をガタガタ探し始め、私も探し始めて15分から20分くらいで、私が新聞包みの札入れを見つけ、「早くしろ」と桜井に声を掛けた。

桜井の強取金額に関する二人の自白の不一致
桜井検察官調書
逃げる途中の列車内、湖北駅あたりで、杉山から4万円分けてもらったとき、私は自分が盗った金を杉山に見せていない。
杉山検察官調書
逃げる途中、湖北駅あたりの列車の中で、桜井に金を渡す際、桜井が見せたのは2万円だと言ったのは、自分にはそう見えたから。桜井が7千円だと言ってるなら、自分には分からないからそれ以上のことは言えない。


まだまだありますが、ここではこれくらいにしておきます。

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この問題に関する
再審開始決定書(水戸地裁土浦支部)の判断
↓ ↓ ↓

 以上のような供述の不一致の理由として、共犯者同士での責任転嫁や、自分以外の共犯者の行動であるため、記憶に残りにくいということが考えられるが、それにしても本件二人の自白には不一致部分があまりに多い。最終的な自白内容にいたるまでには、二人の間で供述の歩み寄りが図られたにもかかわらず(過去記事「自白の変遷」参照)、最終的自白にも不一致が多数残るということは、その自白の信用性に疑問を投げかけるものであり、ひいては、実際には共同で体験していないことを供述しているのではないかとの疑問すら生じかねない。




 今回はここまでです。次回は、自白に対する「客観的な裏付け証拠の不存在」について書きます。


最終的な自白に関する問題点 | 06:20 comments(0) | trackbacks(1) |メールはこちら
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2007/02/23 2:22 AM
検察官検察官(けんさつかん)とは、検察、すなわち、刑事訴訟における捜査及び訴追、裁判の執行の監督などをその職分とする官庁をいう。検察庁は検察官の事務を統括する官署に過ぎず、行政組織上の検察官は建前上は一人一人が独任制の官庁として、単独で公訴を提起し公
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